楽しい実験「プラ板の積層」 このエントリーをはてなブックマークに追加

楽しい実験シリーズ、今回は工作編、プラ板の積層について実験します
プラ板の積層は改造、スクラッチの基本のテクニックで、
プラ板を重ねることで大きさを調整し、プラ板によって一定の厚みになるメリットがあります

今回の実験は大まかに接着剤による硬化時間、切削感の違いについて考察します
実験 積層 トップ


使用する道具
今回使用するプラ板は楽しい工作シリーズ No.124 プラバン1.0mm B4 2枚 (70124)
タミヤのプラ板は他に2mm、1.5mm、0.5mm、0.3mmとラインナップされていますが、
積層や埋め作業などで最も使用頻度が高いであろうこちらを使用します

接着に使うのは同じくタミヤのタミヤセメント(角びん)
おそらく積層に最も使われている接着剤です

同じくタミヤセメント 流し込みタイプ
使用法としては積層向きの接着剤ではないのですが、
溶着をスピーディに行えるという点から使用

3つ目は瞬間接着剤×3S ハイスピード 【HTRC 3】
積層に瞬間接着剤を使う、というのはあまり聞いたことがないのですが、試しに使ってみます

手順

では改めて今回の手順から
実験 積層 トップ
厚さ1mmのプラ板を25mm×12.5mmにカットし、それを3枚重ねて接着します

続いて各接着剤ごとの接着法について
1.プラセメント(塗り)
実験 積層 手順1
全面に出来るだけ薄く塗り、重ねていきます

塗り合わせについてはこれだけ
手順の単純さが塗り合わせのメリットです

2.プラセメント流し込みタイプ
続いて流し込みタイプ
実験 積層 手順3
流し込みも重ねる前に真ん中あたりに垂らすように塗っておきます

実験 積層 手順2
重ねて隙間から流し込みます
今回は4辺全てから流し込んでいます

3.瞬間接着剤
最後は瞬間接着剤
実験 積層 手順4実験 積層 手順5
適当に垂らして、ヘラで広げます
ヘラを強く当てるとくっついてしまうので、筆で塗るように広げます

実験 積層 手順6
重ねてから、手で強く押して硬化させます
今回、硬化スプレーなどは使っていません

切削
接着後は一定の時間ごとに切削します
切り出し方法は接着法にかかわらず共通です
実験 積層 手順8
カッターのこで真ん中あたりを切断します
このときの刃の食いつきなどをチェックします
(カッターのこ、ガイドボックスについて詳しくはこちらで)

実験 積層 手順9
切断後、ヤスリ掛けして円滑化
このときもヤスリへの食い付き、切削感をチェックします


結果

では接着剤ごと、時間ごとの結果を考察
画像には切断と切削後の断面を表示しています
しかしながら、ピントが合っていなかったり、断面に目に見える変化がなかったりと、
あまり意味のないものになっています
“実験結果”というには主観と感覚によるところ大きいので、ご容赦ください

タミヤセメント(ぬり)
1時間後
実験 積層 結果ぬ1実験 積層 結果ぬ2
のこ:まだ柔らかく、刃にくっついて伸びる感じ
やすり:のこと同じく、伸びる様な感じ

1日(25時間)後
実験 積層 結果ぬ3実験 積層 結果ぬ4
のこ:2層目の辺りで食い付く感じ
やすり:やすりにくっつく様な感じがのこる

2日(50時間)後
実験 積層 結果ぬ5実験 積層 結果ぬ6
のこ:刃に付く様な感じ
やすり:同じく付く様な感じ

ぬり4日(100時間)後
実験 積層 結果ぬ7実験 積層 結果ぬ8
のこ:微かに臭いが残るものの、切り出す感覚はプラ
やすり:同じく特に違和感なし

塗り合わせの硬化には4日必要でした
また、1時間後に切断したものは時間の経過とともに断面にヒケや盛り上がりが発生しました
大まかな切り出しには24時間程度で行っても良さそうですが、
削り出しの様な作業を行う場合には4日以上かけ、完全硬化せた方がいいでしょう

タミヤセメント流し込みタイプ
1時間後
実験 積層 結果な1実験 積層 結果な2
のこ:塗り合わせと同じ様に刃に付く様な感じ、しかしながら伸びる様な感じはない
やすり:同じく刃に付く様な感じ

1日(25時間)後
実験 積層 結果な3実験 積層 結果な4
のこ:接着面にプラとの感触の差はなく、ほぼプラの触感
やすり:微かにシンナー臭が残るものの、感触はプラ

流し込み2日(50時間)後
実験 積層 結果な5実験 積層 結果な6
のこ:普通にプラを切る感触と同じ
やすり:のこと同一でプラの感触

流し込みタイプでの接着は1日で十分なようです
また、塗り合わせの様にヒケ、盛り上がりが発生する様な事もありませんでした

瞬間接着剤
瞬間接着剤は貼り合わせてすぐの段階でも切削しています
実験 積層 結果し1実験 積層 結果し2
のこ:やや別の素材を切るような感覚があるも、ほぼプラ
やすり:のこと同じく、ほぼプラの感触

1時間後
実験 積層 結果し3実験 積層 結果し4
のこ:直後とほぼ同一の感触
やすり:のこと同じ

瞬間接着剤というだけあって、直後で十分な硬度、食い付きがあります
念のためクリップなどで挟んで5~10分ほど待てば万全でしょう


実験 積層 結果全
また、各接着剤によって厚みの差が生じるかと思いましたが、
今回は目に見える差はありませんでした
厚みの差は0.1mm未満の様です


実験終了です

結論として積層の硬化時間は、
プラセメント(ぬり)=4日(100時間)
プラセメント(流し)=1日(25時間)
瞬間接着剤=5~10分
となりました

…「知っとるわ!」って感じの結果なのですが(汗
改めて硬化前、硬化後の感触を確かめる結果となりました
積層に限らずプラ同士の硬化時間もほぼ同様ですので、参考にしてみてください

今まで硬化時間の曖昧さなどから敬遠していた積層ですが、
これではっきりとしたのでガンガン使っていけます
というか現在スサノオの製作で使用しております
実践はいろんなところでちびちび紹介していくのでお楽しみに

(2012.06.28:追記)
流し込みタイプのプラセメントで追加実験を行いました
具体的には同じ実験を直後(約2分)、10分、20分、30分で実行

結果として、5分未満の直後ではヒケが発生し、刃にくっつく様な感じが残りました
10分~30分未満ですと、断面が盛り上がる様な部分が発生します

結論として、流し込みは
「10分以上待てばヒケは発生しない(切り出しは可能)」
「30分以上待てば切り出し、ヤスリがけまで可能」
「完全硬化には24時間程度」と、考察しています

個人的な感想ですが、参考にしてみてください
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質問、リクエスト募集中!
[ 2012/05/18 00:00 ] 楽しい実験シリーズ | TB(0) | CM(5)

34: (2012/06/09 21:24)

流し込み使ってみようかな

35: つくる人 (2012/06/10 01:25)

gさんコメントどうも!
流し込みタイプには少々癖があるので、練習がてらに積層に使うのもいいかもしれません

38: つくる人 追記しました (2012/06/28 17:27)

流し込みタイプのプラセメントで追加実験を行いました

結論としては、「流し込みは10分以上待てばヒケは発生しない」
「30分以上で切削が可能」と考察しています

62: 通りすがりの紳士 (2013/06/03 03:56)

こんにちわ。
カッターノコ使ってるときの金属のレール?ガイド?みたないなのってなんですか?
凄く正確な切出しができそう。

63: つくる人 (2013/06/03 11:49)

切り出しには、waveのレザーノコ&ガイドボックスというものを使っています
実のところそれほど正確には切り出せないのですが…、
そこそこの精度で切れるので後処理が楽になります

スサノオの製作でも使用していますので参考までに
http://plamotukuruyo.blog65.fc2.com/blog-entry-61.html

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