天玉鎧炎鳳製作記「ウレタン仕上げ」 このエントリーをはてなブックマークに追加

炎鳳製作、遂にラスト!「ウレタン仕上げ」です
ウレタンクリアーを使った仕上げは前回も行いましたが、そちらの実践編になります
今回の天玉鎧ではほとんど光沢で仕上げるのですが、
一部、フラットベースを使用したコートも行います

その他の仕上げも含みますので、後ハメ部分の接着なども紹介します
エンホウ ウレタン トップ
若干、既視感のあるトップ画像です



ウレタンの詳しい仕様については前回の実験を見ていただくとして…
さっそく実践
エンホウ ウレタン 実践1
左:主剤10、右:硬化剤1の割合で混合します
付属のカップの目盛りを利用して計量
比率の問題からこのくらいが最少量でしょうか
基本的に保存が利かず、使用中に質が変わってしますので、あまり作り過ぎないように
(ある低温化では保存も利くらしいのですが、試したことはないので記載だけ)

エンホウ ウレタン 実践2
自分の場合は混合しやすいように、計量の時点でシンナー(溶剤)を入れてしまいます
ウレタンの特性を失わないよう、シンナー分は20~30%にとどめておきます

塗装そのものはラフでOKです
厚く塗っても下地の干渉を受けにくく、乾燥が遅いのでよく伸び、均一な塗膜がはれます
ただし指触乾燥が遅く、重ね塗りがしにくいので、吹きもらしには注意しましょう

エンホウ ウレタン 実践3
乾燥時間は1時間以上取りましょう

ここからフラットベースを添加していきます

エンホウ ウレタン 実践4
フラットベースの計量、添加前には、硬化防止のためにエアブラシを洗浄しておきましょう
徹底洗浄の必要はなく、塗料交換の際の洗浄程度です

エンホウ ウレタン 添加1
使用するフラットベースはMr.カラーフラットベースなめらかスムース
フラットベースであれば何でもいいのですが、
曹操製作で使用したのがこちらでしたので、それに合わせています
まずはフラットベースをエアブラシ用に希釈します(2倍程度に)

エンホウ ウレタン 添加2
先ほど混合したウレタンクリアーに添加します
ウレタン側がシンナー25%程度、フラットベース側がシンナー50%程度ですので、
フラットベースを30%くらい添加すると20%のつやになります(計算は感覚です;)

エンホウ ウレタン 添加3
フラットベース30%のクリアー(半光沢)で覇鳳翼を塗装します

エンホウ ウレタン 添加4
続いて50%ほど添加し、つや消しウレタンクリア―を作ります

エンホウ ウレタン 添加5
つや消しでアイパーツのあごを塗装します
…つや消しで塗装するのはこの一か所のみです

エンホウ ウレタン 添加6
全塗装完了です
ウレタンに限らず、つや分けの際には光沢から始めて、
フラットベースを添加していくことでつや消し部分を塗装しています

エンホウ ウレタン 添加7
ちなみに30分~1時間くらいの間に強く触ると、指紋が付きます
完全乾燥することで埋まっていきますが、あまり強く触らないようにしましょう


続いてメンテナンスについて
エンホウ ウレタン 洗浄1
エアブラシにウレタンが残ってしまうと、後の処理が大変になるので、
徹底洗浄しておきましょう(徹底洗浄についてはこちらで)

ちなみにその徹底洗浄ですら使用していなかったツールクリーナーを使っています
臭いが苦手なのであまり使わないんですが、こんなときには念のため

エンホウ ウレタン 洗浄2
ツールクリーナーの使用後は念のためラッカー溶剤でうがい→吹き出しを行っています
ツールクリーナーはプラすらも溶かす性質があるので、残さないようにしましょう


そんなこんなで硬化後がこちら
エンホウ ウレタン 結果1
ウレタンが特に有効なのがメタリックパーツへのつやです
複雑な形状でもエナメルなどの下地の影響を受けずに安定したつやを生みます

エンホウ ウレタン 結果2
覇鳳翼に使用した半光沢仕上げはこんな感じ
一定の鈍い輝きというのはウレタンならではです


最後はウレタンとは関係のない本組み部分
エンホウ ウレタン 結果3エンホウ ウレタン 結果4
追加パーツとして製作したバーニアは、接着部分を“のりしろ”として保護して、
全塗装終了後に剥がし、プラセメントで接着しています

エンホウ ウレタン 結果5
後ハメ加工した龍の首は黒い瞬間接着剤で接着します
可動部分を固めてしまわない様に注意しながら塗ります

わかりにくい場合は改造編と比較して見てください


そんなこんなで炎鳳塗装終了です
おそらくウチのブログでもなにかとハードルの高いツールなのですが…
コートがきれいにできると、仕上がりに大きな差が出ます
中級者が上級者になったと錯覚できるツールです(なんとも自分向きですね;

実のところ、前回の曹操製作の塗装編とやっていることは変わりません
如何に前回の塗装編が適当だったかって話ですよね(汗
この機会に紹介出来て良かったです

次回はようやくギャラリーアップです

次回を待て!

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[ 2012/05/04 00:00 ] 製作記 | TB(0) | CM(2)

28: とらねこ お疲れ様です。 (2012/05/07 02:06)

いつかウレタンクリアを使ってみたいと思っていたので、非常に参考になりました。
ラッカー系の溶剤とフラットベースが使えるんですね。ウレタン専用のものでないとだめなのかと思ってました。
あと、ウレタンって吹くのに圧が必要って他で聞いてたんですけど、どれくらいで吹けるもんなんでですか?希釈すればラッカー塗料と同じ感覚で使えるんでしょうか?

29: つくる人 (2012/05/07 09:14)

とらねこさん、ご質問ありがとうございます

あくまでこちらで愛用している「スジボリ堂」のウレタンに限ったことかもしれませんが…

ウレタンは特に希釈せずとも0.1MPa以上(エア缶でも発揮できる程度)のエア圧があれば吹くことは可能です
ですがウレタンは揮発することではなく、化学変化により硬化するので、そのままですとエアブラシ内部でも硬化が進んでしまいます
希釈は濃度調整というよりも不用意な硬化防止の意味合いの方が強いです
少なくとも10%くらいは溶剤を添加しておいた方が無難ですね

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