00基本製作記「仕上げコート編」 このエントリーをはてなブックマークに追加

ダブルオーガンダム実質のラスト、仕上げコート編です
オーバーコート、トップコートと呼び方は様々なんですが…、用は仕上げにクリアーコートすることです
仕上げコートは、使用した塗料によって違うつやを、一定に整えるために行います
コートすることによって、塗装剥げの防止にもなります
また、未塗装の場合でも傷を隠したり、プラっぽい質感を押さえるためにも使用します
00 コート トップ
仕上げコート編ハイライト画像



今回少々前置きが長くなってしまいますので、画像が出てくるあたりまで読み飛ばしても構いません
興味のある方はご参考までに…

フラットベース添加実験

仕上げコート編をやるにあたり、先回の実験「フラットベースを10%ずつ添加してその塗膜を見る」というのと、
ほぼ同一の実験を、各フラットベース(スムース、スタンダード、ラフ)、ラッカークリアで行いました

その結論として
10%添加:ウレタンと違い、映り込むような光沢はすでになくなる。光沢としてはプラに近い印象
20%添加:10%のものと明確な差はない。Mr.カラーの半光沢とほぼ同一のつや
30%添加:つや消しというには光沢がある。つや消しとも半光沢ともいえない中途半端な印象
40%添加:光沢のないつや消し状態。少々白い曇りが出てくる
今回は40%までしか試していないのですが、つや消しカラーと同じ質感にするには50%の添加が必要でした
ただしその場合、40%で確認できた白い曇りはより強い物となります
フラットベースの説明文には「光沢に10~20%添加で半光沢、20~30%添加でつや消し」とされていますが、
コート用のクリアカラーでは少々勝手が違うのか、つや消しにするには40%以上の添加が必要でした
実験では一発塗りでしたので、二度塗りする場合には勝手が違うのかもしれません

各フラットベースによる質感の違い
各フラットベースによる違いですが、基本的に上記の質感で変わりありません
先回の実験でも記載しましたが、フラットベースには細かなガラス片が中に含まれていて、
そのガラス片が光を乱反射させることでつや消しに見せています
前述の「白い曇り」はこのガラス片によるものです
「なめらかスムース」は最もガラス片が細かく、「あらめラフ」は大きく、「スタンダード」はその中間となっています
今回の実験では、各フラットベースの違いとして、粒子が粗いほどざらついた質感になりました
また、粒子が細かいほど伸びが良く、安定したつやに、粗めでは一部につやが残るような質感となります
結論として、基本的には「なめらかスムース」をお勧めします
「あらめラフ」はあえてざらつかせるような質感表現用でしょうか



概要

さて、ここからは今回の話
前出の「塗料によるつやの違い」というのは、調色した場合に目立ち、例えば今回の場合、
青:MSブルー+蛍光ピンク(3:1)=半光沢+つや消し(3:1)=30%添加ほどのつや消し
白:ホワイト+蛍光ブルー+ブラック(9:1:少々)=光沢+つや消し(9:1)=ほぼ光沢
と、同じ装甲面でありながら別の素材で出来ている様な違和感が生じます
ですので、仕上げのクリアーによるオーバーコートによって、この違和感をなくします

今回は、戦闘機のようなイメージで、レンズなどは光沢、金属部分は鈍い輝きに、装甲部分はマットにと、
つやによって質感、素材の違いを表現していきます

ではでは、ようやく実践へ…

コート時の諸注意
00 コート クリア1
クリアーパーツは特に変わりありません。今まで通りにエアブラシ塗装します

今回のコートはラッカークリアで行います
コート時の注意点として、ラッカーはエナメルカラーを溶かしてしまう場合があります
これは、ラッカーの溶剤分が多い時に良く生じる(顔料分が多い時には生じにくい)ので、
クリアの濃度を適正の範囲(2倍以上)でやや濃い目にして、少しエアブラシを離し気味で吹きつけます

気になる場合には水性カラーを使用します
ただし水性カラーは塗膜が弱く、プラ接続などの部分に使用するとノリ化して塗装を剥がす場合があります
最適なのはウレタンです。少々扱いが難しいので、解説はこちらで


00 コート 基本1
コートの塗り分けの際にはパーツの中心さえ保護できればいいので、
画像のように見えにくいサイドや奥まった部分はマスキングせず、少し小さめにマスキングします
腕に自信がある場合には、保護せずに細吹きしてもいいです


また、コートする際のマスキングではパーツに刃を入れないようにします
続いてはパーツに刃を入れないマスキングの例、塗り分けを紹介していきます

塗り分け

00 コート 塗り分け1
まず、メタリック部分に半光沢(スムース10%添加)でコートします
この時点で装甲部分にマスキングする必要はありません

00 コート 塗り分け2
仕上げの段階でナイフを入れるわけにはいかないので、マスキングテープは事前にカットして使います
6mmのマスキングテープを、3mmに細切り、断面を直角にします

00 コート 塗り分け300 コート 塗り分け4
角を揃えて、直線部分を保護します

00 コート 塗り分け500 コート 塗り分け6
円形部分は、大判テープをマットに貼り、テンプレートを利用して直径13mmの円を書いて切り出します
カットするときには、一度に一周しようとするとずれがちなので、2、3回に分けて一周します

00 コート 塗り分け700 コート 塗り分け8
コンデンサーにぺたっと
裏面も同様に貼ります。真ん中に半分程度の切れ込みを入れると貼り易くなります

00 コート 塗り分け9
外周も保護して、最終的にはこんな感じに
パーツに直接ナイフを入れなくとも、マットから形状に合わせて切り出すことで十分なマスキングができます

また、デカールバサミを使うことで、パーツに合わせながらのマスキングもできます
00 コート ハサミ100 コート ハサミ2
まず4mmのマスキングテープを直線に合わせて貼ります

00 コート ハサミ300 コート ハサミ4
パーツにハサミを当てて、平行にカットします

00 コート ハサミ500 コート ハサミ6
反対も同様に、やり方は粗っぽく見えますが、意外ときれいにマスキング出来ます


00 コート ラスト前
白や青などの装甲部分はフラットベース(スタンダード)50%添加のつや消しでコートします

クリアパーツがアクセントとなり、フレームが金属感を出すような、よりしまった印象になりました

GNドライブ基部の裏などはマスキングせずに塗装しました
裏面や奥まった部分はそのままつや消しで仕上げて光の当たらない感じにしました

ひそかに額のクリアパーツは、
Mr.カラークリアレッド+ガイアカラー蛍光レッド+ガイアカラー蛍光クリア(1:1:1)で再塗装してました
クリアパーツは紹介していなかったのでここで色レシピ…
レンズ(キャノピー):Mr.カラースモークグレー
ビームサーベル刃:waveパールパウダーホワイト→ガイアカラー蛍光レッド
トランザムエフェクト:ガイアカラー蛍光レッド→waveパールパウダーホワイトレッド
GNソードIII刃:スジボリ堂蛍光パウダーグリーン+waveパールパウダーホワイトグリーン
っとまぁ結構、遊んでます


00 コート ラスト
仕上げコート編終了です
「コートってコート材吹けばいいんじゃないの?」って人も多いとは思いますが…
フラットベースを加えていくことで、より細かな質感を表現することができます

今回はフレームを金属表現として半光沢に仕上げましたが、
逆にフレームを曇った質感のつや消し、装甲の発色を良くするために半光沢、としてもおもしろいです

個人的にはいろいろと粗がなくなってくれるのでつや消し中心が楽だな~って印象です

ほぼ完成なのですが…、もうちょっとだけ続きます

参考文献
カンペキ塗装ガイドDX (電撃ホビーマガジンHOW TOシリーズ)(amazonリンク)
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[ 2011/10/28 00:00 ] 製作記 | TB(0) | CM(0)

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