00基本製作記「肉抜き埋め編」 このエントリーをはてなブックマークに追加

00ガンダム基本製作。今回は肉抜き埋めの特集です
肉抜き埋めとは、キットの製品化の都合で出来た不自然な隙間(空間)を埋めることです
埋めるだけではなく、“ふさぐ”ということも多々あります
おそらく全工程で一番地味なんですが…、様々な知識、技術がつまっていたりもします
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おなじみ、今回のハイライト画像



プラ板を使った肉抜き埋め

では実践。プラ板でふさぐ方法から
00 埋め プラ1
バックパックとGNドライブの接続部分の肉抜きを埋めていきます
接続穴の確保と、重さを憂慮してプラ板でふさぐ方針にしました

00 埋め プラ2
接着面を少しヤスリ掛けしておくと食い付きが良くなります

00 埋め プラ3
0.5mmのプラバンでふたをするように、肉抜き穴をふさぎます
シャープ化の延長と同様に、プラセメント塗り合わせタイプで仮止めして流し込みタイプで本接着します
今回は接着面が広いので、流し込みタイプによる仮止めも簡単です

00 埋め プラ4
プラ板は大きめに切って、後で調整する方が楽です

00 埋め プラ5
細かい隙間はwaveの黒い瞬間接着剤で埋めています
先にプラ板を調整しておけば必要ないんですが…、すみません、方針がぶれました(汗

00 埋め プラ600 埋め プラ7
ニッパーでパチパチ切り取っていきます。ある程度、細かいところまでニッパーで大丈夫です

00 埋め プラ800 埋め プラ9
デザインナイフ、ヤスリ掛けで仕上げます

1mmのプラ板を使って、ふさぐのではなくはめ込むような方法もあるのですが…
事前の調整が面倒ですので、その場合はパテを使った方が楽です


エポキシパテを使った肉抜き埋め

続いて、そのパテを使った肉抜き埋め
00 埋め エポキシ1
waveのエポキシパテ(軽量タイプ)を使用
紙粘土に近いフワフワした質感で、硬化後はサクサク削れます
エポキシパテはパテA(白)とパテB(黄色)を等量混ぜ合わせることで硬化するパテです
硬化後にパテが縮む(“ヒケ”が発生する)ようなことはありませんが、
しっかりとムラのないようにこねておかないと、硬化不良を起こす場合もあります
紙粘土のように素手で扱うことが出来ますが、人によってはかぶれたりするので、その場合は手袋を
手に付きやすいので、水を用意して、手を湿らせておくようにします
また、ラッカー溶剤に少し溶ける性質をもつので、水と溶剤の両方を用意しておくと作業が楽になります

00 埋め エポキシ200 埋め エポキシ3
盛り付けはモコモコと、少し厚めに盛っておきます
基本的には手で盛っていきますが、細かい部分にはヘラがあると便利です
今回のエポキシパテの作業時間は1時間ほどです

00 埋め エポキシ4
パテはある程度の高温下で硬化が促進されます。塗装用の乾燥ブースなどに入れておくと効果が早まります
余ったパテは丸めて置いておくと、硬化の目安になります

00 埋め エポキシ5
3時間ほどで半硬化し、デザインナイフなどでの切削が可能になります
ヤスリ掛けなどの削り作業には、まだパテが伸びるような感覚があるので不向きです

00 埋め エポキシ6
5時間ほどして完全硬化したら、ヤスリ掛けして仕上げます
パテ部分へのヤスリがけは目詰まりしやすいので、歯ブラシなどで小まめに払うようにしましょう


ポリエステルパテを使った肉抜き埋め

続いてもう一つのメジャーなパテ、ポリエステルパテ(ポリパテ)を使った方法を
00 埋め ポリ1
ポリパテは主剤(白)に2%ほどの硬化剤(黄色)を混ぜ、化学反応により硬化するパテです
ヒケが少なく、エポキシよりもプラ等への食い付きが良いのが特徴です

00 埋め ポリ2
こんな感じに、主剤と硬化剤を良く混ぜ合わせます。ある程度厚く盛ることも可能です
waveのパテスティックセットはパテが付かない素材で出来ているので、あると便利です

00 埋め ポリ300 埋め ポリ4
粘度を下げたいときは、流し込みタイプのプラセメントを添加します(ラッカー溶剤でも可)
ただし、溶剤を添加した分、揮発によりヒケが発生します

00 埋め ポリ500 埋め ポリ6
細かい部分の肉抜き埋めには、ある程度の流動性があり、食い付きの良いポリパテが有効です
使用時間は10分ほどです

00 埋め ポリ700 埋め ポリ8
複雑な形状の場合、盛り付け前にマスキングテープでパーツを保護しておきます

00 埋め ポリ9
エポキシ同様、高音下で硬化が促進されます

00 埋め ポリ13
基本的にエポキシパテと切削作業は同様で、主にヤスリがけで進めていきます

00 埋め ポリ1000 埋め ポリ11
こちらの場合、マスキングテープで保護したまま、削り作業を進めていきます

00 埋め ポリ12
細かい気泡などの埋めには(黒い)瞬間接着剤が便利です
若干盛り過ぎましたが…、ここまで大きな場合、普段なら再度ポリパテを盛ります
パテ同士の食いつきがいいのもポリパテの特徴です


今回、切削作業は小ざっぱりやってますが、
先回の「ゲート処理」「合わせ目消し」「シャープ化」の技術を使っています

普通、キットの肉抜き穴はパーツの裏のような目立たないところにあります
ですので…、組んだところで目に見える変化はあまりないので、今回は仮組み画像はありません
ご了承ください


おまけ

っとその代わりといってはなんですが、プラモでよく使うパテをまとめて紹介
00 パテ表
プラセメント(流し込み)は、プラセメントでプラ板を貼りつける場合の目安です
塗る量によって硬化時間は変わります

今回使用したエポキシパテは軽量タイプですが、高密度タイプは微妙に性質が違うので別枠で
軽量タイプがフワフワした感じなら、高密度タイプはモチモチした感触で、より細かな造形に向きます

今回使用していないラッカーパテは、その名の通りラッカー溶剤に溶けたパテで、
ラッカー溶剤での粘度調整ができます

「使用時間」後、「硬化」後から切り出し可能、まだ削り作業には不向き
「完全硬化」後、削りだし作業が可能になります
溶剤分や条件によって変わりますが、ご参考までに

「粘度」は1に近づくほどさらさらで、プラセメントはプラに浸透するほどなので0です
仮に低粘度タイプの瞬間接着剤ならば、粘度は1くらいです
「食付き」(プラへの食い付き)、「切削性」(ナイフの入り易さ)、「臭い」の強さ、「重さ」は、
プラスチックを“3”として、5段階評価しています

パテは物によって様々な性質があるので、自分に合うものを見つけてください
個人的にはパテを使うとどうしても重くなってしまうので、出来る限りプラを使うことを基本としています
ちなみに今回は紹介するためにあえて複数の素材を使用しています
1つの素材でも一通りの作業に対応できます

次回はエッジ出し(下地処理)です

参考文献
ノモ研 増補改訂版 (ホビージャパンMOOK 227)(amazonリンク)
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[ 2011/09/02 00:00 ] 製作記 | TB(0) | CM(0)

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