楽しい実験「パールコート」 このエントリーをはてなブックマークに追加

今回はパールコートについての実験です
今までパールカラー使用法パールカラー調色でその使い方を試してきましたが、
今回は“コート”に分野を絞り、パウダーの濃度による質感の違いを検討していきます

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使用する道具
パールパウダー
パールホワイト・WAVE マイクロパールパウダー1
パールホワイトブルー・マイクロパールパウダー3
ブルー・雲母堂本舗 CCパール「PCブルー」
ブラック・雲母堂本舗 CCパール「MCブラック」

クリアカラー
クリア・ガイアカラー Exクリアー 50ml

下地色
白・ガイアカラー Ex-ホワイト 50ml
黒・ガイアカラー Exブラック 50ml
青・Mr.カラー C5 ブルー

カラーサンプルにはサーフェイサーを吹いたプラスプーンを使用しています

基本的なパールパウダーの使用法は楽しい実験「パールカラー使用法」を参照してください


パウダー比率実験

まずはコートに適したパウダーの分量を探っていきます
パウダーとクリアカラーの比率を変えて吹き付け、それぞれを比較します

実験方法
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画像のように計量スプーン1杯を“1”として混合します

吹き方はスプーン全体にまんべんなく、それぞれ同じ吹き方になるようにしています
カッコ内は実際に混ぜる時の比率(パウダー:クリアー)で、数字が小さいほど誤差が出やすくなります

exp_pearlcoat_b0.jpg
こちらが下地となるEXブラックとホワイト
比較用に左に掲載していきます


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パールパウダー10%(1:9)
色調そのものにおおきな差はありませんが、やや艶が広がったような質感に

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パールパウダー20%(1:4)
さらに艶部分が広がります
黒の方にはやや色調にも変化が見られます

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パールパウダー30%(3:7)
艶部分の広がりはさほど差がありませんが、白の方にも色調に変化がでてきました

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パールパウダー40%(2:3)
ホワイトも明確にパール色に
このあたりからはコートというより着色の意味合いが強くなります

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パールパウダー50%(1:1)
ブラックもホワイトもメタリックカラーのような質感に
普段の“パール塗装”はこの比率で塗装することが多いです

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パールパウダー60%(3:2)
普段は吹きにくさから避けているパウダー>顔料の組み合わせ
やっぱり詰まりやすいです

考察
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0%~50%一括比較
うっすらと艶を引きたてる“パールコート”は10~20%
金属感を出すような“パール塗装”は30%以降という印象です
また、下地が暗い色の方が変化が出やすくなります
同じ質感にするにしても、下地に合わせた調色が必要です


有色系コート実験

続いて有色パールパウダーを使ったコートを試してきます
白、黒、青と下地を変えてその発色を見ていきます
“コート”としての発色を見るため、パウダー比率は20%(1:4)です


WAVEホワイトブルー
ホワイトブルーはWAVEのマイクロパウダーシリーズの1つ
色味がありながらもパウダーが細かいのが特徴です

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ホワイトブルーパールパウダー20%でコート
左から下地白、青、黒です

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下地青のコート例
パールコートは同系色の下地が推奨され、青地にホワイトブルーを塗装するときれいに発色します
白にホワイトパールをコートした時と同様に、艶が広がったようになります
また、同系色でも全体の色調が少し白っぽくなります

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下地黒のコート例
左はホワイトパール20%のサンプル
黒地はパールの発色が良く、全体に青みがかったような質感になります

exp_pearlcoat_c4.jpg
下地白のコート例
左はホワイトパール20%のサンプル
黒地ほど発色は良くないのですが、こちらも青い艶ができます


雲母堂ディープブルー
雲母堂のPCディープブルーは着色パールで、他のパウダーに比べ粒子が大きいのが特徴です
その性質からコートには向かないのですが、今実験で試していきます

exp_pearlcoat_d1.jpg
PCディープブルー20%(1:4)でコート
同じく左から下地白、青、黒です

exp_pearlcoat_d2.jpg
下地青のコート例
ホワイトパールと比べて下地の色味を変えずにパール感を加えることができます

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下地白のコート例
下地が近い色だと気づきにくいのですが、発色の悪い白だと粒子の大きさによる悪影響が顕著に出ます
有色パールはコートより40%以上添加する着色の方がおすすめです

exp_pearlcoat_d4.jpg
下地黒のコート例
黒はパールの発色がいいのでブルーメタリックのような仕上がりに

「コートに向かない」とはいえ、独特の質感になるので楽しいです


雲母堂ブラックパール
雲母堂のブラックパールは有色パールでありながら、粒子が細かいのが特徴です
同様にコートで試していきます

exp_pearlcoat_e1.jpg
ブラックパール20%(1:4)でコート
左から下地白、黒

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白下地のコート例
隠ぺい力の高さと粒子の細かさを兼ね備え、白地でもあまりまだらになりません
ただ、この薄い黒になんの使いどころがあるのかは不明です

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黒下地のコート例
同量のホワイトパールをコートすると銀色に近づきますが、ブラックパールを使うと黒い金属の質感になります


考察
有色パールはその粒子の大きさから濃度の低いパールコートではまだらになりやすいです
WAVEのマイクロパウダーなどのホワイトパール系は粒子が細かいのですが、
色調が白くなりやすいのでこちらも注意が必要です
難しさがあるものの、こういった下地との組み合わせこそパールパウダーの持ち味なので、
いろいろ試してみたいです

なお、以前楽しい実験「パールカラー調色編」で「隠ぺい力が高いので下地はなんでもいい」と記載しましたが、
あれは「50%で2度重ね塗り」という例での場合で、有色パールも下地の影響は大きく出ます
基本的に塗装の場合は同系色の下地がおすすめです


パールコートのあれやこれやでした

混色に加えてパールパウダーの濃度を変えることで下地の影響を受け、さらに多彩な表現ができるようになります
混色する塗料、パウダーの濃度、下地色、多彩な表現のその一助となれば幸いです
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[ 2016/02/01 00:00 ] 楽しい実験シリーズ | TB(0) | CM(0)

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