タミヤ「プラバン」レビュー このエントリーをはてなブックマークに追加

ツールレビュー、今回は改造の基本、プラバンを特集します
メインとしてはタミヤプラバンの1mm~0.3mmを使った基本のテクニックを紹介
透明プラバンについても記述しています

tamiya_pb_0.jpg


目次


プラバンの仕様

使用方法
切り出し
積層

使用例
スクラッチ
ディテールアップ
当て木


プラバンの仕様


白色プラバン
タミヤのプラバンはプラモデルキットのプラより柔らかく、プラセメントに溶けやすい性質を持っています
色はキットの白パーツより透明感のある白です
プラバンの厚さは2.0mm、1.5mm、1.0mm、0.5mm、0.3mmの5種、
厚さ0.2mm、0.1mmのものは「プラペーパー」という名前でラインナップされています

tamiya_pb_a1.jpgtamiya_pb_a2.jpg
0.3mm以上のプラバンにはつるつるした面(光沢面)とさらさらした面(マット面)があります
マット面は鉛筆により書き込みが可能で、それを目安にして切り出すことができます
光沢面は油性ペンで書き込んでも簡単に拭き取れたり、瞬間接着剤やパテが取れやすいという特徴があります
なお、透明プラバンは両面とも光沢、0.2mm以下のプラペーパーは両面ともマットになっています

透明プラバン
透明プラバンは白色よりも固く、テンプレートの作成やヤスリの当て木に向いています
ただし、接着剤や溶剤に弱く、スクラッチやディテールアップにはあまり向いていません

tamiya_pb_a4.jpgtamiya_pb_a3.jpg
プラバンは一枚が大きいので、大まかに切り出してから使っています
また、細かい切れ端も何かと使えるので、小分けして保存しています


使用方法



切り出し
まずは基本のプラバンの切断方法から
p-cut_a1.jpg
1mm以上のプラバンはPカッターを使って切ります
くの字の刃の先端を軽く当てて、スーッと引きます

p-cut_a5.jpg
ある程度彫ったら、断面を折り曲げて割ります
端が残っていても、プラの厚さの半分くらい彫っておけば問題ありません

p-cut_b1.jpgp-cut_b2.jpg
割った断面には、折れたプラの跡が残ります
Pカッターの背で削ったり、デザインナイフで切り取って仕上げます

必要な分量をその都度ニッパーなどで切り取ってもいいのですが、
B4サイズを切り出すのであればPカッターを使った方が楽に切り出せます
タミヤ「Pカッター」レビューより転載)

0.5mm以下のプラバンはPカッターでなくても何度かナイフを当てていれば切れます
逆にPカッターを使おうとすると、すぐに貫通してしまうので注意が必要です
1mm以上でも同じくナイフを使った方法で切り出すことはできますが、
刃を当てる回数多くなりすぎたり、刃が食い込んだりするので、Pカッターを使った方が無難です

00 埋め プラ600基本製作記「肉抜き埋め編」より)
ニッパーの刃幅より小さいパーツであれば、ニッパーで切り取ったりもします
断面は荒れるのでやすり掛けして整えます


積層
プラバンは接着剤で重ね合わせることで大きさを調整することができます

実験 積層 手順1
プラセメントを全面に薄く塗り、プラバンを重ねていきます

実験 積層 手順2実験 積層 手順4
流し込みタイプのプラセメントや瞬間接着剤でも同じ方法で積層できます

硬化時間はだいたい
プラセメント(ぬり)=4日(100時間)、
プラセメント(流し)=1日(25時間)、
瞬間接着剤=5~10分
くらいです

実験 積層 手順8実験 積層 手順9
接着部分も切り出しややすり掛けができます
接着剤による違いはほとんどなく、プラバンをそのまま延長した様な切削感です
楽しい実験「プラ板の積層」よりまとめ

1mm、0.5mmなどの厚みの違うプラバンを組み合わせることで、必要な厚みのプラ材を作ることができます

arc_s1_b1.jpgarc_s1_d5.jpg
使用例(アルケー製作「モモ延長」より)
複数パーツでも一定の長さ(厚み)で延長できるのが積層の強みです


使用例



スクラッチ
プラバンを組み立てるように接着していくことでパーツをスクラッチすることができます

スサノオ 製作12 鞘1gt_s4_i3.jpg
画像はそれぞれスサノオ製作「鞘スクラッチ」ガーベラテトラ製作記「スラスター形状変更」より
プラモデルキットの厚みは1mm位のものが多いので、スクラッチには1mmプラバンを使うことが多いです
1mm以上の厚みがあれば断面をやすり掛けで整えたり、スジボリでディテールアップすることができます

スクラッチの際の注意点
鉄人 土台 道7ティエレン製作記:土台編より
0.3mmなどの薄いプラバンではパテの収縮に耐えられず曲がってしまうことがあります
のちのちの加工のために、スクラッチパーツの厚みは1mm以上にしておきましょう

瞬間接着剤を使った複製
プラバンは瞬間接着剤には溶けません
この性質を利用して、一工程で同じ形のパーツを複数作ることができます

gt_s4_c2.jpggt_s4_c3.jpg
まず、プラ板に瞬間接着剤を2,3滴つけ、2枚の1mmプラ板を仮止めします

gt_s4_d1.jpggt_s4_d4.jpg
合わせて固定し、2枚まとめて切削します

gt_s4_d5.jpggt_s4_d6.jpg
形状が決まったら刃を入れて瞬間接着剤を切り取り、2枚に戻します
瞬間接着剤の跡が残ってしまいますが、簡単に同じ形状のパーツが作れます

なお、プラバンに負担をかける製作法なので、1mm以上のプラバンを使った方が無難です
ガーベラテトラ製作記「スラスター形状変更」より


ディテールアップ
プラバンを切り出してパーツに貼ることで、ディテールアップをすることができます

gt_s8_d2.jpggt_s8_g8.jpg
0.3mm以下のプラバンは下に方眼紙などを置くと透けて見えます
作図したパーツを写し取って、パーツに貼っていきます
接着には流し込みタイプのプラセメントを使うと便利です
ガーベラテトラ製作記「足裏ディテール」より)

凹モールド
応用して、プラバンの一部をくり抜き、凹モールドを作ることができます

gt_s11_a3.jpg
テンプレートを使って、0.3mmプラバンをくり抜きます
こちらのテンプレートはダイモテープ製です

0.3mmプラバンはナイフを2,3度当てれば簡単に切れます
そのため、くり抜きのような少し難しい切り出しでもロスなく出来ます

gt_s11_a5.jpggt_s11_a6.jpg
テールバインダーの両側に接着します
細かい隙間はポリパテで埋めておきます

gt_s11_b2.jpg
角を落として整え、仕上げます

プラバンを追加して貼ることで、彫るよりも簡単に凹モールドを作ることができます
ガーベラテトラ製作記「胴体ディテール」より)


やすりの当て木
00 ゲート ヤスリ300基本製作記「ゲート処理編」より
プラバンはやすりの当て木にも使っても便利です
棒状にしたり先端を鋭く加工することで、使いやすい形のヤスリを作ることができます



プラバン、並びにプラ板の特集でした

プラバンはそれさえあればなんでもできるといっていいほど応用力の高い素材です
また、プラ棒と併用することでさらに細かい加工ができます
プラ棒についても特集しましたので、合わせてご覧ください


楽しい工作シリーズ No.124 プラバン 1.0mm B4 (2枚) 70124



楽しい工作シリーズ No.208 プラペーパー 0.1mm厚 B4サイズ (3枚) 70208

最近は厚さ0.2mm、0.1mmの「プラペーパー」という商品もラインナップされています
プラペーパーの仕様はは0.3mmのプラバンとほぼ同じです
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[ 2014/06/07 00:00 ] ツールレビュー | TB(0) | CM(0)

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