楽しい実験「パールカラー調色」 このエントリーをはてなブックマークに追加

前回に続きパールカラーについて
今回はパールカラーの混色についてです

塗料に添加して使用するパールカラー、その特性ゆえに下地や塗料など様々な影響を受けます
今回はそのさまざまな場合の発色について実験していきます
実験 パール2 トップ
今回は顔料をコーティングしたパールも取り扱います(画像は雲母堂本舗のパール)


実験方法
基本的にパールパウダーの使用方法については前回に準じます

使用する道具
混色に使うクリアーはガイアのEx-03 Ex-クリアー 50ml
使う溶剤は同じくガイアのT-01h ガイアカラー薄め液 (特大) 1000ml
使用するパールパウダーはその都度紹介していきます

使用方法
・塗料1に対してパウダー1の比率で混色
・十分な発色を得るために3度重ね塗り

このような条件で実験を進めていきます


有色パールの発色

まずは有色パールのカラーについて
下地はすべてサーフェイサーです
実験 パール2 ww
まずはおさらい、waveのマイクロパールパウダー1 ホワイト

実験 パール2 bw
続いて同じくwaveからくマイクロパールパウダー3 ホワイトブルー
有色、といってもホワイト系パールは光のあたる部分が色づく程度です
下地には青系のものが無難でしょう

実験 パール2 CCBl
雲母堂本舗  CCパールより、PCディープブルー
CCパールとは、金属粒子に有色顔料をコーティングした(Color Coated)パールです
その性質から、他のパールより粒子がやや大きめで、その分隠ぺい力も高いです

実験 パール2 MCb
続いては雲母堂本舗 CCパール「MCブラック」
こちらは同じCCパールでもコーティングに酸化コバルトが使われており、より金属感が強いのが特徴です
ただ、その分黒?というには色合いが異なり、ちょっと鉛筆っぽい感じです

有色系パールの場合、1、2層でも十分な発色を得ることができました
このカラーを基本として、いくつか実験していきます


下地による発色の違い

何度か記述していますが、パールカラーには下地を透過する性質があります
ここでは下地による発色の違いを見比べていきます
今実験では下地の影響を見るため、例外的に重ね塗りは2回です
実験 パール2 下地1全部
左から下地白、サフ、黒の上からwaveのパールホワイト塗装しています

実験 パール2 下地1白実験 パール2 下地1黒
左は下地白の画像、右は下地黒の画像です
下地が白の場合、まさに真珠のような白さを際立たせる輝きになります
下地が黒の場合、やや白度の高いシルバーのような質感になります

続いて有色パールの場合
実験 パール2 下地2全部
同じく左から下地白、サフ、黒の上からCCパールブラックを塗装

実験 パール2 下地2白実験 パール2 下地2黒
左は下地白の画像、右は下地黒の画像です
はっきりいって下地による違いは見て取れません
割り切ってしまって着色が分かりやすいように下地を白にしてもいいと思います
有色パールの場合、コートよりも着色の意味合いが大きいといえます

CCパールは取扱説明書で「同系色の下地を使う」ことを推奨されていますが、
今回はそれほど大きな違いが出ませんでした
ただし、パールの分量によるところも大きいと思いますのでご注意を


混色する塗料の違い

続いては混色する塗料の違いについて
パールパウダーはクリアーを混色することでその輝きを最大限発揮します
ここではあえて有色カラーを混色した場合の発色について考察していきます

まずはwaveのホワイトパールから
実験 パール2 混色1全部
左からクリア、白、黒、色ノ源イエローを混色

実験 パール2 混色1白
白を混色した場合の画像
パールの輝きはうっすらとありますが、どちらかというとつや消しのような曇った質感になります
パールの輝きを十分に得るためには、下地を白にしてクリアを混色したものを使った方がいいです

実験 パール2 混色1黒
黒を混色した場合
シルバーとも国鉄とも、ブラックパールとも違う質感になります

先ほどの白を混色した場合と併せて考えると、
白+黒+ホワイトパールでオリジナルのシルバーを作ることができそうです

実験 パール2 混色1黄
色ノ源イエローを混色
色ノ源は有彩色の原色で、簡単にいうと濃いクリアカラーです
白や黒の含まれていないカラーを使うことで、パールの質感を損なわずに発色させることができます
イエローを加えることで、赤みのないゴールドのようなカラーになりました
輝きそのものには白っぽさが残るので、ホワイトイエローを使うとより自然に仕上がると思います

続いてCCパールブルー
実験 パール2 混色2全部
同じく左からクリア、白、黒、色ノ源イエローを混色

実験 パール2 混色2白
白を混色した場合
まだらにブルーパールが発色します
重ね塗りしてもこのようにまだらな発色のままになります

ホワイトパールではわかりにくかったのですが、
白をパールに混色すると、パールが透過されず点在するようになるようです

実験 パール2 混色2黒
黒を混色した場合
色そのものは濃くなったとも薄くなったともいえないのですが、輝きを抑えた質感になります
白と比較するとパールを透過しているようです

実験 パール2 混色2黄
色ノ源イエローを混色した場合
全体的に緑がかり、放つ輝きも緑っぽくなります
白を混色した時にパールが点在したことから、パールにコーティングされた顔料が溶け出すことはないので、
カラーが透過されることで緑に近い発色になったようです

今回使用した白はガイアのピュアホワイト、黒はMr.カラーのブラックです
塗料によって違いがあるのかもしれませんが、パールパウダーは白と相性が悪いようです
思いのほか黒はパールを発色させ、一味違った独特の質感となりました
有彩色についてはまだまだ考察の余地がありそうですが…
上記の点から、色ノ源やクリアカラーのような白や黒を含まないカラーがお勧めです


パウダーの混色

続いてはパールパウダー同士を混色した場合
実験 パール2 ホワイト混色
黒を下地に、waveのホワイトレッド、ホワイトブルー、ホワイトイエローのパウダーを混色
それぞれ等量をクリアーと混まぜ、3度重ね塗りしています
赤、青、黄を同じ量に混ぜていますが、画像のように紫がかった不思議な色になりました
パールカラーは塗装してみるまでいまいち色がどのように発色するかわかりません
こちらの画像はそのサンプルとして参考までに…


続いて有色パールの混色
実験 パール2 ブルー混色
左からCCパールブルー、CCパールブルー+waveパールホワイト(1:1)、waveパールホワイト
ブルーパールにホワイトパールを混ぜることで明るい色になりました
先ほどの実験から、塗料に白を混ぜてもまだらなパールになるだけでこのような色にはならないので、
ホワイトパールを使用することは有効な手段となります
また、同系色のホワイトパール(ブルーホワイトなど)を使用するとより自然に仕上がります

塗料の混色と同じで、こちらも再考の余地はありそうです
基本的に色の三原色に基づく調色ができそうなのですが…
混色する塗料を変える以上に塗装するまでどのように発色するのかわかりません
実践する前に、サンプルを使って試してみることをお勧めします


そんなわけでパールカラーの調色についてでした

今回の混色は基本的なことを、パールカラーを使ってみる際のヒントとなるような実験を心がけました
全体を通してわかったことは…、“やってみなくちゃわからない”という本末転倒なものです(汗

使い方は何かと複雑なパールパウダー
「めんどくさっ」っと思わずに「より多彩な表現ができる」と考えてくれるとうれしいです
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[ 2012/09/19 00:00 ] 楽しい実験シリーズ | TB(0) | CM(0)

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