楽しい実験「表面処理とサフ塗装」 このエントリーをはてなブックマークに追加

久々の楽しい実験、今回は表面処理の下地の違いとその後の塗装についての実験です

今まで体感的に「600番までの傷は塗装で埋まる。400番の傷はサフで埋まる」と考えていましたが、
果たして実際にそうなのか?
下地のやすり目による塗装面の違いを今実験で確かめていきます
実験 表面処理 サフグレー一覧



使用する道具
今回使用するプラ板は楽しい工作シリーズ No.124 プラバン1.0mm B4
厚みはパーツの厚みとして最もベーシックな1mmのものを選択

使用するヤスリはタミヤメイクアップ材シリーズ フィニッシングペーパー#180~#1000
タミヤのペーパーは深い傷が付きにくい印象があるので、こちらを使用
#1200~#2000までのペーパーもラインナップされていますが、今回使用するのは#1000までです

使用するサーフェイサーはMr.サーフェイサー 1000 (ビンタイプ)
瓶タイプを適正粘度に薄めて、エアブラシで吹きつけます
また、比較用にMr.カラーホワイト+ブラック(8:2)で作った同色のライトグレーも使用


実験方法

実験 表面処理 ヤスリ
ヤスリがけは、一定方向にヤスリ掛けするのではなく、図の様に円を描くようにヤスリ掛けします
#400→#600というように目を細かくしていくのではなく、
一つのプラ板に対して400番なら#400のペーパーのみ、600番なら#600のペーパーのみでヤスリ掛けします
また、ペーパーは出来るだけ新しいものを使用します

タミヤのプラバンは表面はつるつる、裏面はややぼこぼこしていますが、
今回は表のつるつる面をヤスリ掛け、塗装します

サーフェイサーと塗料の薄め具合は基本にしたがい、
2~3倍に薄めた牛乳程度の粘度で、10~15cm離してエアブラシで吹きつけます


実験結果

では、下地の目ごとに塗面の比較をしていきます
画像ではわかりにくいですが、クリックで拡大しますので参考にしてみてください

まずは比較用に、特に表面処理をしていない未処理のもので比較
exp_surf_sg.jpg
色はほぼ同色になるように調整していますが、
サフはつや消しと半光沢の中間程度のつやであるのに対し、グレーのほうは光沢ですので、
サフのほうはやや曇った、白っぽい質感になっています

この点も踏まえて考察へ…
#1000
実験 表面処理 1000
サフ=未処理のものにサフを吹いたものとほぼ同じ。名前に偽りなく、1000番と同等に
グレー=細かな傷がやや見える。未処理のものと比べると、つや消しよりのやや曇った質感に
サフ→グレー=傷はない。重ね塗りによるところもあるのか、表面には細かなぼこぼこがある

#800
実験 表面処理 800
サフ=ほぼ#1000と同一
グレー=#1000以上に細かな傷が目立つ
サフ→グレー=#1000と比べると細かな傷が見える。この点から、サフの時点で埋めきらない傷があったといえる

#600
実験 表面処理 600
サフ=よく見ると細かな傷が見える
グレー=#800以上に傷が目立つ
サフ→グレー=傷により曇りのようなものが発生する

#400
実験 表面処理 400
サフ=表面の傷により、より曇ったような質感に
グレー=#600以上の傷により、ざらつくような触感がある
サフ→グレー=ほぼ#600と同一だが、比べるとより目立つ程度

#320
実験 表面処理 320
サフ=埋めきらない傷により、ざらつくような触感がある
グレー=やすり掛けの跡が正面からも見て取れるようになる
サフ→グレー=傷がはっきりと見えてくる

#240
実験 表面処理 240
サフ=傷は#320以上に目立つ
グレー=はっきりとやすり掛けの跡が見える
サフ→グレー=傷は正面からも見えるほど

#180
実験 表面処理 180
サフ=傷はやや埋まった程度
グレー=ほぼやすり掛けしたそのままの面
サフ→グレー=はっきりとやすり掛けの跡が見える


考察

感覚として、「サーフェイサーを吹くことで二段階先の面になる」という気がします
たとえば#400にサフ→塗装とすると、#800にそのまま塗装した場合の質感と同等になります
かといってサフを重ねていけば傷がなくっていく、というわけではないでしょう
また、サーフェイサーにはつや消しのような細かな凹凸があります
このため光沢系の塗料を塗装すると表面がややぼこぼこします

改めて確認することとなりましたが、普通の塗料には傷を埋めるような効果はありません
普段はつや消しに仕上げたり、乾燥が不完全だったりで埋まったように錯覚しただけのようです
塗装は、下地にそのまま色がつくと考えたほうがいいでしょう


実験終了です。

下地の影響は塗装面に大きく反映される、というのを再確認する結果となりました
今まで表面処理は大抵600番までで終えていましたが、
実際に1000番程度にするには800番までやすり掛けする必要があるのかもしれません

今実験で自分の粗をあぶりだすことができました
つや消し仕上げでしたら大まかな傷の埋まる400~600番程度でいいのでしょうが、
半光沢でしたら800番程度まで、光沢でしたら1000番以上の表面処理をしたほうがいいと思います
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[ 2012/09/09 00:00 ] 楽しい実験シリーズ | TB(0) | CM(0)

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